MONOKAKI

MONOKAKI

MONOKAKI

 

MONOKAKI誕生は、満寿屋の

新たな挑戦の象徴です。   

 

 

『原稿用紙の満寿屋』がノートを作ることになった、お客様の声

『原稿用紙の満寿屋』がノートを作ることになった、お客様の声

「満寿屋さんのクリームの紙はとても書きやすくて好きなんだけど、普段使い出来る製品が無いんだよね」「原稿用紙や便箋はあまり日常的に使わないんだよなぁ」「あの紙でノートを出してくれないかな」そんな声を多くのお客様からよせられて、ノート作りが始まりました。

 

 

 

一から始めた工場探し

しかしすぐにMONOKAKIが誕生した訳ではありません。「ノートを作りたい」その思いを持ってから、実はおよそ5年の期間を要しました。どこに製造をお願いするか。まずその段階でつまずきます。原稿用紙や便箋といった製品と全く異なるノート作り。ある方から紹介された現在の製造工場との出会いまで、かなり時間を費やしました。ただ妥協せず、根気よく探したおかげで、とても良い出会いを得ることが出来、大変ありがたく、感謝しております。この製造工場は元々ノート専門ではなく、本や辞書を中心に製造してらっしゃる工場でした。そのため、MONOKAKIの製造はまさに一からの取り組みとなり、お互いに細かい部分まで協力し合って進めることが出来ました。

 

 

『満寿屋らしさ』を追求した表紙デザイン

『満寿屋らしさ』を追求した表紙デザイン

ノートの顔とも言うべき表紙のデザイン。ここに満寿屋らしさを取り入れるにはどうしたら良いものか、大変悩みました。考え抜いた末、和風のイメージが強い満寿屋のノートは「和(日本)」を感じることの出来るデザインにしたい、との思いから、版画もしくは切り絵でそれを表現したいとの考えに至りました。また表紙の素材としても、より日本に馴染みの深い和紙を用いることに致しました。

 

 

きりえや高木亮氏の切り絵

きりえや高木亮氏との出会い

デザインを切り絵にしようと決めたのは良いですが、宛てが全く無く困り果てました。切り絵に関する本やインターネット上の情報を手当たり次第調べ回り、ようやく「これだ!」と思えるものに辿り着きました。それがこの1枚の切り絵です。これを作った作家、高木亮さんを調べ、個展に足を運んで直接頼み込み、めでたく表紙の切り絵デザインをお引き受け頂いたのです。せっかく作って頂くので、好きな文房具をピックアップしてお伝えし、デザインに取り入れて頂くことにしました。おかげさまで素晴らしいものに仕上がり感激しております。9mm罫線のタイプと罫線無しのタイプ、実はよく見ると表紙のデザインが異なります。罫線無しの表紙の方がたくさんの文房具が散りばめられたデザインになっています。 答え合わせは致しませんが、是非どんな文房具が隠れているか、探してみて下さい。

 

 

厚手の見返し採用の経緯

厚手の見返し採用の経緯

MONOKAKIの特徴の一つにもなっている厚手の見返し。これを採用するに当っては、ある方々に助言とご協力を頂きました。『厚手の見返し』のアイデアは、品川区大井町の万年筆専門店フルハルター店主、森山信彦さんによるものです。森山さんとはご縁があって親しくさせて頂いており、よくいろいろなお話を聞かせて下さいます。その森山さんの「ノートカバーに入れてノートを使う際、カバー内側の厚みによって出来てしまう段差を、ノートの方で解消出来ないものか」という言葉から、試行錯誤の末この見返しが完成したのです。そして、その試行錯誤の研究においてお力を貸して下さったのが、革小物ブランド『ワイルドスワンズ』で有名なケイズファクトリーの鴻野正好社長(当時)と平出孝さんです。紙の厚みのテスト等に何度もお付き合い頂きました。現在は、ワイルドスワンズのノートカバー『owl』の最初にセットされているリフィルとしてMONOKAKIを採用して下さっております。

満寿屋によせて下さったお客様の声に、我々の様々な思いとアイデア、こだわりが加わり、多くの方々のご協力を得て形となったMONOKAKI。満寿屋にとっても大変思い入れの深い一品はこうして仕上がりました。

 

 

ネーミングの由来

ネーミングの由来

最後に「MONOKAKI」という名称について触れておきたいと思います。語源は「物書き」です。作家さんのことを物書きと呼ぶことがあります。満寿屋といえば原稿用紙。 その点から、この「物書き」を冠することで、原稿用紙のような満寿屋を代表する商品に育って欲しいと願い、名付けました。またノート自体、「物を書く」ものであることは確かです。この2つをかけてMONOKAKIと決まったのです。